秋の澄んだ夜空に満月がのぼる頃、三姉妹はそっと木箱を開きました。中には掌(てのひら)にのる小さな月たち。どの月を連れて帰ろう――そんな可愛い相談をしているワンシーンを切り取った、オリジナルイラストをご紹介します。

三姉妹の装いに込めた“月モチーフ”
- 長女(黄色の着物):胸元と裾にうさぎの模様。十五夜の伝承を思わせる遊び心。
- 次女(緑の着物):すすきの意匠で、お月見の情趣を添えます。
- 三女(赤の着物):帯まわりや袖に三日月。元気で華やかな雰囲気を演出。
三姉妹にはそれぞれ“月の役目”があるといいます。
- 長女は満ちる月を守り、
- 次女は半ばの月を整え、
- 三女は生まれたての三日月に元気を注ぐ。
今夜は満月の祝宴。翌朝、空に返す月を選ぶため、そっと箱を開けたのでした。
手のひらサイズの月、どれを空に返そう? ― 秋夜に灯る三姉妹のひそやかな相談。
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