
満天の星空と鮮やかな天の川を背景に、ひとりの着物美人がこちらを振り返ります。
夜の深い藍色をそのまま写し取ったような着物には、細かな星屑と金の渦模様。袖や裾がふわりと舞うたびに、まるで銀河そのものが揺れ動いているかのようです。
背後には細い三日月が弧を描き、彼女の輪郭をやわらかく縁取ります。月光を受けた頬はほんのりと色づき、鮮やかな青い瞳が星明かりを映してきらめきます。髪先だけが紫に染まった髪と、紅と桃色の髪飾りが、どこか現代的で可愛らしいアクセントになっています。
帯は落ち着いた金色に、差し色の紅の帯揚げ。華やかさと品の良さを両立させたコーディネートは、「和」と「宇宙」という一見遠い存在を、自然にひとつへと結びつけています。
このイラストは、夜空をただ眺めるのではなく、“まとう”という新しい発想で描かれた一枚です。星々のきらめきと女性の微笑みが重なり合い、「願いを胸に、静かに前へ進んでいく強さとしなやかさ」を感じさせてくれます。
宇宙モチーフや和装ファンタジーが好きな方には、ぜひじっくりと眺めてほしい、ロマンあふれる作品です。


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