夕焼けに染まった空の下、長い年月を止まったまま過ごしてきた廃遊園地。
錆びついた観覧車や崩れかけた看板、雨に濡れた路面が、かつてのにぎわいを静かに物語っています。

その中心に立つのは、黒と深紅の装束をまとった女性侍です。腰に下げた刀へ手を添えながら、少し離れた場所に立つ仮面の男を鋭く見据えています。華やかな刺繍が施された衣装と長い黒髪は美しく、それでいて、すぐにでも抜刀できる張り詰めた緊張感を漂わせています。
対する男は、笑っているようにも泣いているようにも見える不気味な仮面姿。遊園地という本来は楽しい場所に立つことで、その異質さと恐ろしさがより強調されています。
このイラストの魅力は、美しい夕景と荒廃した風景の対比です。水たまりに反射する赤い光、巨大な観覧車の影、遠くに残された遊具のシルエット。そのすべてが、戦いの始まりを予感させる舞台装置になっています。
二人はなぜ、この場所で向かい合っているのか。
女性侍は誰かを守るために来たのか、それとも過去との決着をつけるためなのか。
物語が始まる直前の一瞬を切り取った、退廃的で美しい和風ダークファンタジー作品です。


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