朽ちかけた館の奥で、色鮮やかなステンドグラスだけが静かに光を落としていました。
その光の中に立つのは、二つの刃を携えたひとりの剣士。赤と白、そして黒が織りなす和装は華やかでありながら、どこか戦いの気配を帯びています。

長い黒髪を揺らしながら、彼女はまっすぐ前を見つめていました。
その表情には怯えも迷いもなく、ただ自分の運命を受け入れた者だけが持つ静かな強さが宿っています。廃墟のように崩れた空間の中で、彼女だけが凛として美しく、まるでこの場所の時間を止めてしまったかのようです。
折れそうな静寂と、一瞬で始まりそうな戦い。
このイラストには、そんな張りつめた空気が美しく閉じ込められています。
ただ可愛いだけではなく、強さと気高さ、そして物語の続きを想像させる力がある一枚。見れば見るほど、この剣士が何を守り、何と戦おうとしているのかを知りたくなる、魅力的な作品です。


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